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注文住宅なら外壁にこだわりを! 塗り壁の魅力

注文住宅なら外壁にこだわりを! 塗り壁の魅力

 

外壁は、その家の印象を決める上でとても大切なポイントです。高級感あふれるモダンなものや、ナチュラルで優しい雰囲気のものなど、どんな外壁にするのかこだわることが出来るのは、注文住宅ならではの楽しみです。ここでは、さまざまな外壁材のなかから塗り壁に注目して、その種類や特徴などを詳しく解説していきます。

塗り壁とは何か

塗り壁というのは、水や土、植物といった自然の素材を使った壁材のことで、左官職人がコテなどを使って壁面に塗り付けていくことから、別名『左官壁』とも呼ばれています。その歴史は非常に古く、平安時代にはすでに土壁が住居だけでなく城壁などにも使われていました。そして明治以降に洋風建築が作られるようになると、漆喰やモルタルといった素材の塗り壁で外装や内装を仕上げるのが一般的になったようです。

工期の短縮化や住宅様式の変化などによって、サイディングパネルや石膏ボードといった建材に、塗装やクロスで壁を仕上げる方法が主流となった時期もありましたが、シックハウス対策や環境への配慮から、自然素材を使った塗り壁は、近年再び注目されるようになりました。

塗り壁の性質

塗り壁には、以下のような特徴があります。

調湿性

塗り壁の魅力として最も注目されているのが、優れた調湿性です。自然素材を原料とした塗り壁は、季節ごとの湿度に合わせて吸湿・放湿するため、高温多湿な日本の風土に最適な素材だと考えられています。内装に用いた場合には、一年を通して湿度を快適に保つため、結露や湿気によるカビの発生を防ぐ効果もあります。

断熱性

塗り壁には、夏場の照りつける陽射しを遮断する効果があるため、熱気が室内に入り込むのを防ぐ効果があるとされています。夏場でも涼しく、室内の温度を快適に保ってくれるため、冷房コストの削減など省エネの面でも高い効果が期待できる素材です。

防火性

土や砂といった無機質不燃材を原料としているため、燃えにくいのも特徴です。そのため、紙や木など燃えやすい素材を多く使う日本家屋では、内装に塗り壁を使うことで防火性を確保することも少なくありません。

吸音性、防音性

下地材の上に土や漆喰などを何層も重ね塗りする塗り壁は、音を吸収し、無駄な反響を軽減する効果があるため、外からの騒音や、中からの音漏れを防ぐとされています。

塗り壁の種類

塗り壁は、以下のようにいくつかの種類に分けることができます。

土壁

可塑性のある土を主原料とした日本の伝統的な壁材が土壁です。聚楽土は最高級土壁の素材として有名で、数寄屋建築や茶室などに用いられることも多いです。

漆喰

主原料である消石灰に、海草糊や植物繊維を混ぜて練り上げたもの。土壁と同じく、日本に古くから伝わる伝統的な壁材で、調湿性と殺菌機能に優れています。基本の色は白ですが、顔料などを加えることで色をつけることも可能です。

モルタル

セメントに、骨材や混和材、水などを混ぜて練り上げたもの。断熱性や防火性を高めるためにさまざまな改良が加えられていて、仕上がりの風合いや色などもバリエーションが豊富です。

塗り壁にもさまざまな種類があります。家のデザインや雰囲気など、目的や予算に応じて検討するようにしましょう。