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Columnコラム

用途に合わせて選ぶ家の外壁の種類

用途に合わせて選ぶ家の外壁の種類

 

注文住宅を建設する際には、間取りや内装だけでなく、外壁も選ぶ必要があります。しかし普段生活する上で、外壁の種類にはどんなものがあるかなど、意識したことがある人は少ないはずです。どんな種類、部材があり、それぞれの特徴はどうなっているのか、まずは簡単にでも理解しておきましょう。

サイディング

主に工場生産となる板壁で、現在主流の外壁材となっています。レンガ調、タイル調、木目調などデザインが選べ、色も豊富です。耐火性、耐久性に優れ、施工も容易です。
塗装が剥げてくると防水性が失われたり、継ぎ目のシーリングが劣化したりといった不具合が出ます。種類にもよりますが、メンテナンスとしてはだいたい7~15年程度ごとに塗り替えが必要です。

ガルバリウム銅板

金属板と裏打材でできている金属の外壁材のうち、アルミニウムと亜鉛の合金であるガルバリウムを使った、めっき鋼板のことです。
施工が容易で工期も短く済み、メンテナンス不要で経済的であるとされています。また、重量が軽いため、耐震性にも優れています。ただし、湿気が多い日本においては、環境によって錆びや不食が出る場合もあり、使用には注意も必要です。また、断熱性は低いため、別途断熱材を入れなくてはいけません。

塗り壁

漆喰(石灰が原料)や珪藻土(堆積したプランクトンから出来た土)を塗ることで仕上げる外壁です。これらの素材は断熱性やデザインの自由度に優れています。天然素材のため、ハウスダストなどが心配な方も利用されます。
施工に時間がかかることと、ヒビや水漏れが起こりやすく、汚れが目立つという点には注意が必要です。

羽目板

板を並べて壁に貼る方法で、主に内壁用となりますが、外壁に利用することもあります。見た目が美しく、味わいのある外壁材ですが、湿気や乾燥による劣化が強くでるため、定期的なメンテナンスが必要です。
また、可燃性素材のため、火事対策をとることも重要なポイントとなります。

タイル

粘土や石材を砕き、成形して焼くことで作られます。内装にも使われる、馴染み深い素材です。耐久性に優れ、メンテナンスが楽であるという大きなメリットがあります。デザイン性も高く、自由に組み合わせて施工することが可能です。
一方で、施工費用が高く、地震に弱いというデメリットもあります。

セメントモルタル塗り

サイディングに次いで施工件数の多い外壁材です。セメントに砂を混ぜたもので外壁塗装を行い、上から色をつける、模様を付けた塗り方をするなどしてデザイン性を高めます。
自由な外壁作りが可能となるため、オリジナリティにこだわる人に合った素材です。
デメリットとしては、ヒビが入りやすいという点があげられます。ただし、補修は比較的容易です。

ALC

ALCとは、軽量気泡コンクリートのことです。耐火性に優れ、コンクリートの難点であった重量についても軽量化がなされています。しかし、施工費用は高く、上塗り塗料にも気を使う必要があります。

土塗り

古くからある施工方法ですが、防火性等に問題があり、非常に手間と時間がかかります。
また、施工も高難度であることから、現在では滅多に使われなくなりました。

どのような土地に建てる住宅であるのか、また、メンテナンスやデザイン性、価格等の中で何を重視するのかということを考慮して外壁選びをするようにしましょう。